東洋紡は人の心理や生理を数値化する快適性評価技術を動物に応用し、事業領域を広げている。動物園との協業などでデータを収集し、ペット関連で商品・サービス化を進める。
コミュニケーションが難しい動物の心理状態の把握に役立つのが同社が開発した導電性フィルム「COCOMI」(ココミ)だ。18年には動物園の獣医師と共同、象の体にココミを装着し、爪切りなど象が苦手な処置を行う際の心拍数を計測。心拍数が上昇し、苦手な処置に象がストレスを感じていることがわかった。
象以外にも、犬用の心拍計測服を開発。計測データを動物の健康管理や福祉向上に活用することを検討する。犬の健康管理のためにココミで計測した心拍数などのデータ活用研究を進めている。また畜産向けに牛用のベルト型スマートテキスタイルを開発、実売へ向けて関係機関と実証実験を行っている。
19年には社内研修プログラムを通じ、犬用ウェアを商品化した。偶然犬好きの社員が集まったため、快適性評価技術を生かし、散歩用と室内用のウェアを企画。同年3月にクラウドファンディングで販売した際は100万円の目標金額に対し、3.5倍以上を達成した。
17年にはクッション材「ブレスエアー」を使ったペット専用ベッドを開発した。高い通気性と反発性が特徴で、底面に使用することで、ペットが横になった際の体への負担を軽減し、快適な寝心地を実現する。むれにくく体圧分散性に優れるため、褥瘡(じゅくそう)の予防につながる。
からの記事と詳細 ( 東洋紡 快適性評価を動物に応用 商品化で新規用途を開拓 - 繊研新聞 )
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