ドアを開けると車のロゴや幾何学模様などで路面を照らす装備が増えている。BMWでは「ライトカーペット」として商品化されているものだ。このプロジェクターはMLAと呼ばれドイツのSUSS(ズース)というサプライヤーが供給している。(オートモーティブワールド秋に出展)
MLA(Microlens Array)は、半導体と同じプロセスで作られる小型レンズチップだ。これに高輝度LEDチップとコリメーションレンズ(平行光を作り出す)を組み合わせて小型のプロジェクターを構成する。レンズアレイを作るとき、特定のマスクパターンをインプリントすることで、ロゴや模様を構成する。10mmほどのレンズチップに200個ほどのレンズが並んでいる。
偏向レンズ、レンズアレイの作り方、焦点距離を細かく設計し、パターンのエッジがボケたりしないようにしている。凹凸面でもシャープな投影パターンになるようにノウハウをつぎ込んだという。
投影パターンは固定となる。アウディは、LEDチップアレイと液晶シャッターなどを組み合わせた任意グラフィックを投影できるヘッドライトを開発している。MLAは任意の画像やパターンを表示させることはできないが、プロジェクターは光源LEDはひとつでCCDカメラくらいの大きさに小型化できる。
プロジェクターを複数並べればヘッドライトに応用可能だ。プロジェクターが小さいので、たとえば薄型ライン状のヘッドライトを作ることができる。他にも、インテリア用に車内へのパターン投影への応用、コミュニケーションデバイスとしての応用も考えられる。
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