
「序破急」という言葉をご存知ですか。耳にしたことはあるが、詳しい意味などは分からないという方も多いでしょう。
「序破急」とはストーリーの構成法の1つ。本記事では「序破急」の意味と使い方、および「起承転結」との違いについても紹介します。
序破急の意味
序破急とは構成パターンの1つで、「序」「破」「急」から成る三部構成のことです。「序」は序章、始まりを意味し、「破」では話を展開させて、「急」で一気に盛り上げ、クライマックスに持っていって締めくくります。
序破急の語源
序破急の語源は日本芸能です。雅楽の楽曲の三部構成に由来するもので、序はテンポがゆっくりの導入部、破は変化に富んだ展開部、急は速いテンポで急速な展開を見せる終章を表します。
浄瑠璃の楽曲の構成や、能や歌舞伎の脚本構成にも三部展開は使用されています。
序破急のビジネス応用方法
序破急のビジネスにおけるプレゼンや企画提案への応用は、非常に効果的です。序破急の構成は、内容にメリハリをつけることができるため、相手に届きやすく、印象にも残ります。
ここからは、序破急をビジネスに使用する場合のポイントを紹介します。
プレゼンテーションでの「序破急」
プレゼンでは、アピールポイントを手短に述べて相手の印象に残すことが重要です。序破急を使用すると、わかりやすく印象に残る伝え方が可能です。
序破急の三部構成を応用して、序でプレゼンのテーマを述べ、破で伝えたいことを説明し、急で一気に結論を述べて締めくくります。
最初に結論を述べて、次に理由を説明、最後にもう一度結論を伝えて印象に残してから締めくくる、という方法もあります。
広告文やランディングページでの「序破急」
広告文やライティングページでは、相手を引き付けて伝えたいことを述べ、締めくくった後に、相手が納得したり、ワクワクしたり、満足感を得たりして、次の行動に結びつけてもらう必要があります。序破急のリズムを応用した例をご紹介します。
- 序 : 相手の悩みに共感する
- 破 : 悩みの解決策を提示する
- 急 : 相手に満足感、期待感を持たせて終了する
相手を引きつけて行動を促すために、序破急の構成は効果的です。
序破急と似た言葉との違い
序破急以外の構成方法や、見た目は似ているけれど、意味が異なる言葉もあります。ビジネスシーンに適した方法もありますし、別のシーンでの使用が相応しいものもあります。
意味と使い方を解説していきますので、違いをしっかり覚えておきましょう。
起承転結
起承転結は四部構成です。起は序章、承で話を展開し、転では急展開や結末に向けた話をして、結は結果、結論になります。
結論が最後にくるのが特徴で、わかりやすい文章や物語を書くための構成ですが、ビジネスシーンではあまり推奨されてはいません。
プレゼンなどでは、出来るだけ短くテンポよく伝えることが重要であり、結論を先に述べて理由をその後に説明する方法が、簡潔でわかりやすいためです。
もっと詳しく : 「起承転結」ってどういう意味? 例を用いて紹介
守破離
守破離は新しく物事を学ぶときの習得段階を表しており、序破急と見た目が似ていますが、意味が全く違います。
「守」では、師の教えをそのまま身につけます。「破」では、マスターした教えに独自のものを加え、変革を起こします。「離」では、師を離れて独立を目指します。
ビジネスに置き換えることも可能です。まず上司や先輩のもとで仕事の基本を身につけ、次に独自の視点を加え、必要であれば変革する、最後は自分で仕事を創造していくという道筋です。
PREP
PREPはわかりやすい説明をするための構成で、Point(要点)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(要点)の頭文字をとってPREPと言われています。
PREPはビジネスシーンで使用するのに非常に有効な方法です。最初に要点(結論)を伝え、理由と具体例を示し、最後にまた要点を伝えるので、何を伝えたいのかがはっきりします。聞く側にストレスがたまりません。
起承転結と違って物語には向きませんが、上司への報告、プレゼン、広告文やライティングページにも有効です。
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序破急は、物語、映画、アニメなどの構成によく使われています。しかし、作品に限らずビジネスシーンでの活用も可能な考え方です。
今回ご紹介した序破急の意味と使い方を理解して、ビジネスシーンにぜひ活かしましょう。
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