HSBCがIBMと連携し、量子コンピューティング活用に向け加速
・銀行が、価格設定やポートフォリオの最適化、サステナビリティー、リスク、不正といった、事業の優先事項に対応するため、量子テクノロジーの適用を構想
・社内で、量子テクノロジーの専門家を育成へ
[米国ニューヨーク州アーモンク-2022年3月29日]--HSBCとIBMは本日、金融サービスにおける量子コンピューティングの応用を目指し、連携することを発表しました。
この新しい3年間のコラボレーションは、HSBCの量子コンピューティングに関する専門性を高め、量子コンピューティングのテクノロジーを最大限に活用できる、組織づくりを目指すものです。
合意の一環として、HSBCはIBM(R)Quantum Acceleratorプログラム（https://research.ibm.com/blog/quantum-accelerator-program）に参加し、量子コンピューティング・システムに関するIBMのプレミアム・プラン(最近発表された127-qubitプロセッサーのEagle（https://www.ibm.com/blogs/think/jp-ja/ibm-quantum-eagle-breaks-the-100-qubit-barrier/）およびIBMの量子専門知識を含む)にアクセスし、潜在的な量子のユース・ケースを検証し、進展させることができます。
HSBCは、価格設定とポートフォリオの最適化に向けた量子コンピューティングの活用を検討し、ネット・ゼロの目標を前進させ、不正行為の特定と対処を含むリスクを軽減します。HSBCは、量子テクノロジーの専門家を、社内のトレーニング・プログラムを通じて育成すると共に、量子コンピューティングの研究者を積極的に採用し、イノベーション・チームの専門性を高めます。
HSBC Bank plcおよびHSBC Europeの最高経営責任者(CEO)のColin Bell氏は、次のように述べています。「私たちは量子コンピューターに投資することで、お客様にとって銀行業務がより簡単になるように、未来に向けた革新を進めています。このテクノロジーは、従来のコンピューターだけでは解決できない課題に対処し、銀行の運営方法を変革する可能性を秘めています。量子コンピューティングの大手プロバイダーであるIBMとの協力は、この潜在的に革新的なテクノロジーを金融サービスに活用するために不可欠です」
IBMのシニア・バイス・プレジデントでリサーチ・ディレクターのダリオ・ギル（Dr.Dario Gil(◇)）は、このように述べています。「世界中の金融機関や組織は、量子コンピューティングの実用的な応用を待ち望んでおり、量子コンピューターの産業応用を探求することは、今日の企業戦略の重要な要素となるでしょう。私たちはHSBCと協力して、量子テクノロジーのビジネス運用への応用を協議し、HSBCの目標の実現に向け、支援できることを楽しみにしています」
◇「Dr.Dario Gil」の正式表記は添付の関連資料を参照
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