令和3年7月、静岡県熱海市伊豆山地区で大雨に伴い不適正な盛土が崩落し、大規模な土石流災害が発生したことから、不適正な盛土が社会問題になりました。
こうした背景を踏まえ、危険な盛土を規制し、災害を防止するための法律「宅地造成及び特定盛土等規制法(通称:盛土規制法)」が令和4年5月に成立しました。
この法律に関して、東京都における「既存の盛土の経過観察」と「不適正盛土の早期発見」との2つの施策について、東京都が容易に情報収集できる環境の整備等のため、アーバンエックスの独自AI技術を活用することとなりました。
アーバンエックスは、既存事業の「RoadManager損傷検知」において、ドライブレコーダーの映像や、ダッシュボードに設置したスマートフォンで撮影した映像をもとに、道路の損傷箇所を検出するアプリケーションを国内外に展開してきました。
今回はその事業で培った技術を応用し、盛土の異状箇所に対する自動検知機能の開発に取り組みます。さらに、以下のようなデータを東京都が一元管理するためシステム開発も行います。
1. 東京都が所有する盛土に関するデータ
2. 市民からアプリケーションを通じて通報があった、盛土に関するデータ
3. ドライブレコーダーやスマートフォン等の車載カメラを通じて収集したデータ
将来的には、上記に限らない情報の追加も検討するなど、東京都の盛土見守り業務の遂行を継続して支援してまいります。
スマートフォンを用いた道路の総合管理ツールです。車内に設置したスマートフォンのカメラから得られる画像から、AIを活用して路面の損傷箇所を自動検出し、Web上の管理画面にて地図や損傷の詳細な情報を表示することで、自治体などの道路管理者が補修対象の選定や補修箇所の指示書作成を行うことができます。過去に30以上の自治体にて実証実験を行い、東京都、神奈川県を含む20以上の自治体、国道事務所、海外での採用実績があります。
今回の協働においては、本サービスに用いている技術を応用します。
サービス紹介:https://youtu.be/63h2ufqSRYk
アーバンエックステクノロジーズは、データとAIを活用して「道路メンテナンス」方法の改革を目指す、東京大学発のスタートアップです。
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