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世界中で大人気の対話型AI(人工知能)である「ChatGPT(チャットGPT)」により、基盤モデルの技術がより多くの人々の視界に入ってきた。世界的なIT分野の調査分析企業であるIDCがこのほど発表した「中国基盤モデル発展白書2022」は、中国の基盤モデル産業を考える上での参考になる。
同白書によると、技術的視点から見れば、基盤モデルは自然言語処理(NLP)の分野からスタートし、グーグルのBERT(バート)、OpenAI(オープンAI)のChatGPT、百度(バイドゥ)のERNIE Bot(文心一言)などが代表的なもので、パラメーターの規模が1千億、1兆へと徐々に拡大している。同時に、トレーニングに使用されるデータの量とレベルも著しく増大して、同モデルの能力が向上したという。
デジタルトランスフォーメーション(DX)のニーズの増大にともなって、企業でのAIの応用がますます増えている。IDCの予測では、2026年に中国のAIソフトウェア及び応用市場の規模は211億ドル(1ドルは約134.3円)に達し、AIが大規模な実践応用の重要な時期に入る見込みだ。しかし、すでに現れている開発のハードルの高さや応用シーンの複雑さ・多様さ、シーンにおけるラベリングされたデータへの依存度といった問題をどのように解決するか。AI基盤モデルは問題の解決に新たな希望をもたらした。
データを見ると、20年から、中国の基盤モデルは数が急増し、20年から21年までの間だけで、2モデルから21モデルに増え、米国と同じ数・レベルに達し、他国のはるか先を行くことになった。同白書によれば、百度の文心モデルは「基盤モデル+ツールプラットフォーム+製品・コミュニティ」の三層システムをすでに構築しており、エネルギー、金融、宇宙、製造、メディア、都市、社会科学、映画などの分野で幅広く応用され、基盤モデル産業の応用に向けた重要なルートを切り開いたという。
百度は19年3月にトレーニング用の「ERNIE 1.0」を発表し、20年からは文心モデルを検索業務に応用して、検索の関連性、深いレベルでのQ&Aや内容理解などを強化しており、中国におけるChatGPTに類した製品の開発では、先発優位性がある。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年2月21日
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