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Friday, January 27, 2023

社は2度目、「堅守でリズム・好機で長打」目指し脳科学を応用し ... - 読売新聞オンライン

 つかんだ! 夏春連続切符――。第95回記念選抜高校野球大会出場校が27日発表され、兵庫県内から社(加東市)と報徳学園(西宮市)が選ばれた。社は昨夏に続く甲子園出場で、選抜大会は2004年に初出場でベスト4に進んで以来2度目。昨年の秋季近畿地区大会で準優勝の報徳学園は17年以来6年ぶり22度目となる。大会は3月18日に甲子園球場(西宮市)で開幕する。

 「社」の名前は近畿地区で7番目に読み上げられた。練習を中断し、ユニホーム姿にマスクを着けて校内で中継を見守っていた選手たちは、無言でうなずき合った。

 若浦直樹校長が「(昨秋の)近畿大会以来、課題に向き合い、チーム力を向上させてきたと思う。甲子園では応援を肌で感じてほしい」とナインを激励。隈翼主将(2年)は「出場するからには、しっかり勝つチームにしたい」と応じ、今大会の目標には「昨年夏は1回勝ったので、それ以上の成績を」と口元を引き締めた。

 ナインを率いる山本巧監督は「チームの力を評価していただき、感謝している。選手たちと頑張りたい」と話した。

 「これまでと同じことをしていては勝てない」

 通常は時間をかけて選手の「気づき」と成長に委ねる練習スタイルを、新チームになり、秋の大会が始まるまでの約3週間はがらりと変えた。ワンプレーごとに課題を指摘し、その場での克服を目指した。「次の甲子園」への意識を浸透させるためだった。

 それでも、近畿大会では準々決勝で智弁和歌山にコールド負け。「自分たちはまだまだ。地に足をつけて積み上げていこう」。悔しさが個々の力を高めるバネになった。

 堅守でリズムを作り、好機で長打を生む集中力や判断力を培うため、脳科学の手法も応用したトレーニングを以前から導入。ポジションごとにリーダーを決め、週単位で取り組むべき課題を明確にしてメニューを組み、選手同士で意見を交わすブレーンストーミングを繰り返して克服していく。体力強化にも力を注いだ。

 一人一人の個性を見極め、それぞれが役割に応じた成果を出す〈勝利にこだわり、考える野球〉が粘り強さの秘密だ。

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