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Wednesday, April 1, 2020

文化財修復や研究 デジタル技術応用 - 中日新聞

文化財保存修復や高度造形技術研究について説明する林暁センター長=高岡市の富山大芸術文化学部で

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富大芸術文化学部 技藝院が開所

 富山大芸術文化学部(高岡市二上町)は一日、伝統工芸にデジタル技術を応用し、文化財保存修理や最新のデザインを研究する拠点「文化財保存・新造形技術研究センター(技藝院(ぎげいいん))」を学部内に開所した。

 同センターに文化財保存修復と高度造形技術研究の二部門を設置。文化財保存修復は、文化財のデータをアーカイブとして記録するほか、最新の計測・造形技術を保存修復に活用し、保存修復に対して専門性の高い支援をする。高度造形技術研究は、デジタル技術と伝統工芸の優れた手技を融合した新しいものづくりやデザインの創作を研究する。

 漆芸が専門で、デジタル技術に詳しい林暁(さとる)センター長(65)=同市伏木古府元町=と、同学部の金属材料解析、金属工芸など各専門分野の教官七人が参加する。

 センター内に、文化財の画像をスキャナーでコンピューターに取り込み、コンピューター利用設計システム(CAD)にデータ変換して記録したり、ソフトウエアを使ってコンピューター上で立体をデザインし、3Dプリンターで造形できたりする機器をそろえた。

 林センター長は「ものづくりに必要な経験と勘、匠(たくみ)の手技にデジタル技術を融合させることで、いろいろな可能性が広がる。教官の研究成果を学生にフィードバックしていきたい」と話す。 (武田寛史)

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