特定の分子をもつ細胞だけで、遺伝子をコントロールする技術を京都大の斉藤博英教授らのグループが開発し、英科学誌に発表した。遺伝子工学の新しい手法として、ウイルスの検出や遺伝子治療などの応用につなげたいとしている。
グループが注目したのはさまざまな分子を認識する「抗体」の一部。通常は細胞の外で働く抗体を、この手法では細胞内で働かせる。
抗体が特定の分子を見分ける性質を利用し、遺伝子のスイッチを入れる酵素と組み合わせる。細胞に特定の分子がある場合だけ、遺伝子のスイッチが入るシステム作りをめざした。
遺伝子のスイッチを入れる酵素を二つに分断し、抗体を構成する二つの部品にそれぞれくっつけ、特定の分子がある時に、それらすべてが結合するようにした。結合してはじめて、遺伝子のスイッチが入る仕組みだ。特定の分子がある細胞で、このシステムが働くことを確認した。
グループによると、抗体の設…
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