メッセンジャーRNA(mRNA)という遺伝物質を使った新型コロナウイルスワクチンの開発に貢献し、今年の日本国際賞を受賞したドイツ企業ビオンテックのカタリン・カリコ上級副社長(67)が十五日、東京都内で報道各社のインタビューに応じた。mRNAを使う医薬品の開発がほかにも進んでいるとして「がんや心不全などさまざまな治療に応用できるだろう」と期待を示した。
新型コロナワクチンが実用化し、広く使われていることに関しては「私たちの仕事で誰かが救われることをうれしく思う。利益追求のためでなく、倫理的義務感からワクチンを作った」と語った。
カリコ氏は、mRNAを使う新しいタイプのコロナワクチンの基礎技術で成果を上げた。ビオンテックと共同開発を進めた米ファイザーや、米モデルナが実用化した。カリコ氏は、mRNAワクチンの研究を始めた当初は注目されず、職を失ったこともあったと説明。「貢献できることがあると思い、ギブアップせずに研究を続けた」と振り返った。共同研究者で、共に日本国際賞を受賞した米ペンシルベニア大のドリュー・ワイスマン教授(62)も同席し「可能性を見たものに対し私たちは諦めることはしなかった...
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