PTCジャパン(東京・新宿)は設備機器などの検査業務向けに、AR(拡張現実)を応用した作業指示と結果記録のためのツール「Vuforia Instruct」(米PTC)を発表した。2021年6月21日からオンラインサービス(SaaS、Software As A Service)での提供を始める。3Dデータを利用して分かりやすい手順指示コンテンツを作成でき、検査担当者はタブレットなどで、現物と作業指示を重ねて見ながら作業を実施する。結果はタブレットで入力するなどして、記録として残せる(図)。
Vuforia Instructは、「Vuforia Editor」「同 Vantage」「同 Insights」の3つの機能で構成する。Vuforia Editorは3Dの作業手順コンテンツを編集・作成する機能で、3D-CAD「OnShape」(PTC)などから読み込み、矢印や説明文を加えていける。Vuforia Vantageは作業員向けにコンテンツをタブレットに表示、運用する機能で、作業員は作業の終了や検査の合否などをタブレットで入力できる。Vuforia Insightsは作業データを集めて分析する機能で、品質の傾向の把握や、個別の検査案件について不具合点の是正措置がなされたかの追跡管理などに利用できる。
検査に用途向けとしているが、PTCジャパンは検査対象の一部分解・再組み立てを伴う業務も記者説明会で例示しており、「製品組み立て工程の作業指示などにも応用は可能」(PTCジャパン)。ただし「顧客から検査業務に関するニーズが多いので、まずは検査業務を対象にする」(同)という。Vuforia Instructの機能は「PTC Atlasプラットフォーム」上で提供しており、同プラットフォームで動作するPTCの既存のPLM(製品ライフサイクル管理)システムとの連携や製品設計情報の共有などが容易としている。
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