「強靭性と回復性の両立は困難だった」
――開発のきっかけは? 高分子ゲルは、ひも状の分子(高分子鎖)が作る網目の構造に水などの溶媒が閉じ込められた材料で、身近な例ですと、ゼリーや寒天、スライムなどが挙げられます。 また、高分子ゲルは水が主成分であることから、体に入れ込む生体・医療材料への応用が期待されています。例えば、人工靭帯、人工関節などの人工運動器を実際に使う際には、大きな力学的な負荷が秒オーダーで(=数秒以内に)繰り返しかかります。 その場合、大きな負荷に耐えられるだけの強靭性に加えて、負荷が緩まると、秒オーダーの時間で元の状態まで戻る、高い回復性(復元性)が求められます。 しかし、これまでの高分子ゲルでは、強靭性と回復性(復元性)はトレードオフの関係にあり、両立が困難でした。今回の研究では、「伸長誘起結晶化」という、高分子ゲルを強靭化する新たなメカニズムを用いることで、世界最高水準の強靭性と、ほぼ100%の回復性(復元性)の両方を有する、新たな“自己補強ゲル”の開発に成功しました。
からの記事と詳細 ( 人工靭帯への応用も?引っ張ると頑丈になる新しい「ゲル」を開発…従来との違いを聞いた(FNNプライムオンライン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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