
金大がん進展制御研究所のニック・バーカーリサーチプロフェッサーと村上和弘助教らの研究グループは22日、胃の組織幹細胞の働きを決定づける遺伝子を確認したと発表した。再生医療やがん治療への応用が期待できる。
幹細胞には分裂して自らと同じ細胞を作る能力と、さまざまな細胞に分化する能力がある。生体内の組織機能を模倣できる細胞培養体と、任意の遺伝子を破壊するスクリーニング法を組み合わせて解析した結果、三つの遺伝子が胃の組織幹細胞を制御することが分かった。
胃の組織幹細胞には元来これら三つの遺伝子は含まれておらず、加えられると幹細胞の働きが抑えられる。逆に、三つの遺伝子を含む細胞からそれらを取り除けば幹細胞化し、損傷した組織の再生や修復に役立つという。
胃以外の組織にも同じ仕組みが存在している可能性があり、村上助教は「応用が進めば、がん幹細胞に三つの遺伝子を加えてがんを抑えることもできるのではないか」と説明した。
北國新聞社
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