東海大学工学部の甲斐義弘教授らは、腕を上げた姿勢で体の負担を低減するアシストスーツ「アームサポートスーツ」を開発した。腰から背中、腕に装着、高く上げた腕を支える。ロボットの安全技術を応用し、姿勢を固定するほか、簡単に解除できる。モーターを利用しないため長時間利用できる。今後は連携先を探し、2022年ごろの製品化を目指す。
アームサポートスーツは、工学部生の飯田拓人氏と長津岳大氏も開発に加わった。
腕のロック機構のほか、両腕、肩にかけてのフレームと首から腰への2本のフレーム、ベルトなどで構成する。ランドセルのように、両肩からスーツを背負い腰のベルトで固定する。
研究中のロボットが暴走した際に動きを止める「メカニカルロック装置」を姿勢保持に応用した。同装置はバネやギアによってアクチュエーター(駆動装置)不要でロックできる。好きな角度で前腕の位置を固定できる。さらに腕を上方へ上げると、簡単にロックを解除できる。
また、ロックしても肘から先は自由に動かせることから、農園や各種整備、取り付け工事、撮影など幅広い用途を見込む。今後は製品化に向けて連携先を探す。
ほかにも中腰姿勢や腰部、脚部を支えるアシストスーツの研究を進める。ロック機構も改善していく。
日刊工業新聞2020年3月25日
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幅広い用途に応用可能?高く上げた腕をアシストするアームサポートスーツ|ニュースイッチ by 日刊工業新聞社 - ニュースイッチ Newswitch
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