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Wednesday, March 11, 2020

「麻薬探知ゴキブリ」も 幼虫のフェロモン感知メカニズム解明、広がる応用法 - 産経ニュース

多数のゴキブリを飼育し実験に備える立石康介さん=福岡市城南区(中村雅和撮影)
多数のゴキブリを飼育し実験に備える立石康介さん=福岡市城南区(中村雅和撮影)
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 ゴキブリのフンに含まれるフェロモンを幼虫が感知するメカニズムについて、福岡大と京都大の研究チームが世界で初めて解明し、英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。フェロモンを用いた新たな駆除商品などへの応用が期待されるほか、ゴキブリの脳構造の研究も前進させ、ゴキブリを活用した生体センサーの開発につながる可能性があるとしている。(中村雅和)

鋭敏な感覚細胞

 屋内に生息するゴキブリとしては国内最大で、オレンジ色の頭の模様が特徴のワモンゴキブリが研究対象。フンには、仲間を引き寄せる集合フェロモンが含まれており、主に幼虫が集まる。フェロモンが働いていることは知られていたが、幼虫がどのようにそれを感知し行動するのか、メカニズムは明らかでなかった。

 福岡大理学部地球圏科学科の渡辺英博助教と同科博士課程1年の立石康介さんらの研究チームは、ワモンゴキブリ幼虫の触角にフェロモンを高感度で受容する感覚細胞があることを発見。この細胞はゴキブリのフン一かけらに含まれる20ピコグラム(ピコは1兆分の1)の集合フェロモンに反応することを確認した。これは一般的な匂いを処理する細胞と比べて極めて鋭敏な反応だった。

 立石さんは「極めて微量のフンでも幼虫が引き寄せられることを示唆している。ゴキブリを寄せ付けないためにはフン一かけらまで見逃さない清潔さが重要であることを示している」と解説する。

 逆に、ゴキブリを集めるにはうってつけだ。現在、ゴキブリを誘い込み捕らえる駆除用品の誘引剤は、主に食べ物の匂いが使われている。

 立石さんは「食欲より本能を刺激するフェロモンを使えば、より少量で効果的に多くの幼虫を集められることになる」とみている。今後の研究開発次第でゴキブリ駆除商品に“革命”をもたらす可能性を秘めている。

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March 12, 2020 at 06:00AM
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