【9月10日 People’s Daily】世界ロボット大会(World Robot Conference)は、中国におけるロボット分野の最大規模、最高規格かつ最も注目度の高い国際的なイベントとして、科学技術と産業の融合、研究開発と応用の交流、中国と世界を結ぶ重要な架け橋になっている。「共に創造し、共に分かち合い、共に話し合い、共に勝ち取る」をテーマとする世界ロボット大会2022が、8月18日から21日まで、北京で開催された。
「今年の展示会では500以上の先端技術ロボット製品が展示され、ここ数年の大会では最多となる36の初公開製品が展示された」と、世界ロボット大会2022の副総指揮で、中国電子学会(CIE)の梁靚(Liang Liang)副事務局長は述べた。
世界ロボット大会の盛り上がりの背景には、中国ロボット産業の急速な発展がある。中国電子学会発表の報告によると、2021年、中国のロボット市場規模は839億元(約1兆7300億円)に達し、うち産業用ロボットは53.1%を占めた。サービスロボットの市場規模は46.9%の約393億3000万元(約8135億円)だったという。「産(産業)、学(大学)、研(研究機関)、用(生産実践基地)の各分野の努力により、中国ロボット産業の発展は新たな一歩を踏み出し、中国は世界最大のロボット応用市場となった」と、工業・情報化省の辛国斌(Xin Guobin)次官は指摘した。
近年、中国ロボット産業の発展は加速期を迎えており、産業分野、サービス分野のいずれにおいても豊富な応用シーンが存在する。今回の大会では、「ロボット+」というコンセプトが注目を集め、農業、製造業、物流、医療、金融、ホーム・インテリアなどの業界において、さまざまな応用シーンで最先端のロボット製品が勢揃いし、伝統産業のインテリジェンス化とデジタルトランスフォーメーション(DX)・高度化を支援するロボットの重要な役割を集中的に示した。
医療分野では、外骨格型リハビリロボットなどの人気製品に加え、ロボットが手術室にも進出し、より専門的な医療行為を行うようになっている。3Dなどの技術を使い、さまざまな医療用ロボットは、人工関節置換術、低侵襲(ていしんしゅう)手術、血管介入などのさまざまな手術を、医師が便利で安全な環境で行えるように誘導できる。農業分野では、多くのテクノロジー企業が、作付面積の大きい畑仕事、果物狩り、家畜・家禽の養殖、施設農業作業など、複数機能を持つ、農業用ロボットの新製品を発表した。都市部の緊急救助分野では、1000℃の高温環境下で30分以上の連続作業が可能な消防ロボットが展示会に登場した。実用化すれば、消防・救助隊員の代わりに危険な高温火災現場での消火活動や火災偵察を長時間行うことができるとしている。
ロボットは、産業の発展だけでなく、日常生活の中にも日々入り込んでいる。フードロボットから、マッサージロボット、コーヒーロボットに至るまで。展示ホールは人々を決して退屈にさせることはなかった。ロボット製品の最先端技術が展示されるとともに、ロボット技術の発展がもたらす変化を、生産生活の中で体感することができた。そこでは、「未来はここにある」ことがありありと示されていた。(c)People’s Daily/AFPBB News
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