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Tuesday, August 3, 2021

進化する逮捕術 護身術や条件反射応用 福岡の立役者、普及一筋 - 毎日新聞 - 毎日新聞

逮捕術の改良を重ねてきた福岡県警教養課の逮捕術師範、立石純一郎警部(左)=福岡市中央区で2021年6月22日午後3時24分、飯田憲撮影
逮捕術の改良を重ねてきた福岡県警教養課の逮捕術師範、立石純一郎警部(左)=福岡市中央区で2021年6月22日午後3時24分、飯田憲撮影

 終戦直後に生み出され、暴れる容疑者を取り押さえるため、警察官が教養として身につける「逮捕術」。近年は女性警察官も増え、相手の力を利用する護身術の要素を取り入れるなどそのスタイルは変化を遂げてきた。時代に対応した逮捕術を全国に広めている立役者が福岡県警にいる。20年以上にわたり指導を続ける県警教養課の逮捕術師範、立石純一郎警部(55)だ。

 「拳銃で撃ち殺してくれ」。2021年1月17日午後10時半ごろ、福岡市城南区松山の県警早良署七隈警部交番に突如、刃渡り17・2センチの文化包丁を持った50代の男性が押し入った。

 交番にはその時5人の署員がいた。「刃物を捨てなさい」。カウンターの内側にいた3人の男性警察官はそれぞれ目配せし、盾、さすまた、警杖(けいじょう)を手にした。逆上させず説得にあたるうち、男性が外に出ようとした瞬間を見逃さなかった。

 盾を持った男性巡査部長(46)が体当たり。男性巡査長(42)が警杖で包丁をたたき落とし、…

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