◆主な特長
「焼杉」は木材の耐久性を増すために主に西日本で使用されてきた表面加工の伝統技法ですが、曲面が多く形状の小さなインテリア部品に応用することは困難でした。しかし、弊社の特許技術と複数のコーティングや手加工などによって、細かい凹凸や曲面での燃焼加工を実現することができました。
1)日本の伝統技法を応用した製造特許
「焼杉」は建材の中でも主に外壁に使用されますが、形状の小さなインテリア部品で同じ工法は不可能でした。バーナーなどでも安定した品質で燃焼加工をすることが出来ない為、従来の方法ではない燃焼方法を研究する必要がありました。試行錯誤を繰り返した結果、湾曲した面でも伝統工法と同じような炭素層の形成に成功し、その燃焼加工法で製造特許を取得することができました。
2)「浮造(うづくり)」で凹凸のある手触りと質感
「浮造(うづくり)」は木材の柔らかい部分を磨きながら削ぎ落として、木目を浮き上がらせる表面加工の仕上げ技法です。燃焼加工と組み合わせることで見た目のインパクトも生まれます。手に触る部品だからこそ、使ってみて違いがハッキリ分かる独特の風合いとなります。
3)木質内部にまで色が染み込んだ「茶染」
「焼杉シリーズ」のカラーバリエーションは2色。濃淡際立つプレーンカラーの「生地」と落ち着いたイメージの「茶染」です。特に「茶染」は、特殊な真空技術により、木質内部まで染料が含浸(がんしん:染み込み)された、こだわりの製法で作られています。燃焼加工ではなく、含浸調色によって均一の色彩が保たれているので、長期使用でも安心してご使用いただけます。
4)触りたくなる部品だからこそ、安心できる品質のコーティング
デザイン的にも日本らしさを美しく醸し出す「焼杉」ですが、その美点が部品使用においての弱点にもなります。なぜなら、焼く=「炭である」という事。長期使用で表面が摩耗されてくると炭成分の露出と手などへの付着が懸念されます。
そこで付着を軽減する表面処理を採用。凝固力が高い表面処理の為、手や衣服などへの付着を防ぎ、耐久性も上がることが判明しました。しかも木の手触り感を損なわない仕上がり感です(当社比)。本シリーズは表面第2層にこの表面処理を全製品に施し、天然木の手触りを活かしたまま、耐久性の向上を図りました。実験動画で表面の耐久性をご確認いただけます(※表面第1層にはSIAA取得の抗ウイルス(トップコート)を全製品採用)。
◆焼杉 耐久試験動画
https://www.watomos.com/mv000004/
◆開発の詳細プロセス
ビドースタッフが運営しているSNSなら「焼杉」の開発内容や商品化プロセスなど、さらに詳しい内容を確認できます(twitterでハッシュタグ 「#ビドー焼杉」で検索してください)。
ビドースタッフのInstagram(インスタ)公式アカウント
https://www.instagram.com/bidoor_staff/
ビドースタッフのTwitter(ツイッター)公式アカウント
https://twitter.com/bidoorstaff/
◆仕様
・名 称: 焼杉(令和3年8月発売予定)
・生産地: 日本
・材 質: 杉材(天然木)
・カラー: 生地・茶染(※)
・仕上げ:・焼杉加工(曲面燃焼処理:製造特許取得)
・浮造(うづくり)加工(研磨手加工)
・染料の真空含浸加工(※茶染のみ)
・SIAA取得の抗ウイルス加工(表面第一層:トップコート)
・F★★★★の耐久性向上表面処理(表面第二層)
・設置法: 接着材止(取手・ツマミは裏ビス止)
◆ご注意
天然木材に燃焼加工を施す為、木材の採取時期や場所、その他製作環境などにより
木目柄、色彩に 誤差が生じます。特に木目が強調される「生地」は、木目の幅や量
のバラツキによって カタログやWeb画像などと印象が異なる場合があります。
燃焼加工と浮造(うづくり)加工により、仕上りサイズが個別に異なります。特に
浮造(うづくり)に よる凹凸の差は、木材の採取時期や気候・温度などによって木
目の硬さが異なるため、均一になりません。予めご了承いただきますよう、お願い
いたします。ご利用になる前に現物サイズ採寸をお願いいたします。
表面第1層にSIAAを取得した「抗ウイルス処理」を施していますが(トップコート)、
使用頻度が高く長期使用をする場合、摩擦などによって表面のトップコートが摩耗
する場合があります。
表面第2層の耐久性向上表面処理により、表面木質の「炭成分」が凝固して手や衣服
に付きにくい仕様となっていますが(当社比)、付着の可能性のある場合は使用をお
控えください。尚、金属製品と比べると強度は低くなります。使用頻度の高い場合は
金属製品をお選びください(当社比)。
■焼杉取手シリーズ(単位mm)
焼加工と浮造(うづくり)加工によりサイズが個別に異なります。予めご了承いただきますよう、お願いいたします。下記は標準的なサイズとなりますので、ご利用になる前に現物サイズ採寸をお願いいたします。
焼杉取手 大(ピッチ:128):
ピッチ:128 付属ビス M4x35(戸厚25mm用)
焼杉取手 中(ピッチ:96) :
ピッチ:96 付属ビス M4x35(戸厚25mm用)
焼杉取手 小(ピッチ:64) :
ピッチ:64 付属ビス M4x35(戸厚25mm用)
※耐荷重20kg(地方独立行政法人大阪産業技術研究所調べ)
■焼杉つまみ丸シリーズ(単位mm)
焼加工と浮造(うづくり)加工によりサイズが個別に異なります。予めご了承いただきますよう、お願いいたします。下記は標準的なサイズとなりますので、ご利用になる前に現物サイズ採寸をお願いいたします。
焼杉つまみ丸 25m :
外寸:25φ 全高:30 回転防止ピン 付属ビス M4x35(戸厚25mm用)
焼杉つまみ丸 22m :
外寸:22φ 全高:27 回転防止ピン 付属ビス M4x35(戸厚25mm用)
※耐荷重20kg(地方独立行政法人大阪産業技術研究所調べ)
■焼杉つまみ角シリーズ(単位mm)
焼加工と浮造(うづくり)加工によりサイズが個別に異なります。予めご了承いただきますよう、お願いいたします。下記は標準的なサイズとなりますので、ご利用になる前に現物サイズ採寸をお願いいたします。
焼杉つまみ角 25mm :
外寸:25φ 全高:30 回転防止ピン 付属ビス M4x35(戸厚25mm用)
焼杉つまみ角 22mm :
外寸:22φ 全高:27 回転防止ピン 付属ビス M4x35(戸厚25mm用)
※耐荷重20kg(地方独立行政法人大阪産業技術研究所調べ)
■焼杉巾広長角シリーズ(単位mm)
焼加工と浮造(うづくり)加工によりサイズが個別に異なります。予めご了承いただきますよう、お願いいたします。下記は標準的なサイズとなりますので、ご利用になる前に現物サイズ採寸をお願いいたします。
焼杉巾広長角 :外寸:122×41 裏寸:118×37 全高:17 表厚:2
■焼杉両チリ正角シリーズ(単位mm)
焼加工と浮造(うづくり)加工によりサイズが個別に異なります。予めご了承いただきますよう、お願いいたします。下記は標準的なサイズとなりますので、ご利用になる前に現物サイズ採寸をお願いいたします。
正角 :外寸: 55×55 裏寸: 50×50 全高:16 表厚:2
■焼杉あづま両チリ角シリーズ(単位mm)
焼加工と浮造(うづくり)加工によりサイズが個別に異なります。予めご了承いただきますよう、お願いいたします。下記は標準的なサイズとなりますので、ご利用になる前に現物サイズ採寸をお願いいたします。
二寸(ツバ下:8) :
外寸:70×70 裏寸:60φ 全高:12 表厚:4
寸六(ツバ下:8) :
外寸:60×60 裏寸:48φ 全高:12 表厚:4
中(ツバ下:8) :
外寸:50×50 裏寸:43φ 全高:12 表厚:4
◆焼杉「生地」 価格(税別)
焼杉取手 大(ピッチ128) 価格:@¥4,150-
焼杉取手 中(ピッチ 96) 価格:@¥3,800-
焼杉取手 小(ピッチ 64) 価格:@¥3,400-
焼杉巾広長角 価格:@¥4,050-
焼杉両チリ正角 価格:@¥4,050-
焼杉あづま両チリ角 二寸 価格:@¥3,700-
焼杉あづま両チリ角 寸六 価格:@¥3,600-
焼杉あづま両チリ角 中 価格:@¥3,550-
焼杉つまみ丸 25mm 価格:@¥2,400-
焼杉つまみ丸 22mm 価格:@¥2,350-
焼杉つまみ角 25mm 価格:@¥2,250-
焼杉つまみ角 22mm 価格:@¥2,200-
◆焼杉「茶染」 価格(税別)
焼杉取手 大(ピッチ128) 価格:@¥5,150-
焼杉取手 中(ピッチ 96) 価格:@¥4,800-
焼杉取手 小(ピッチ 64) 価格:@¥4,400-
焼杉巾広長角 価格:@¥5,050-
焼杉両チリ正角 価格:@¥5,050-
焼杉あづま両チリ角 二寸 価格:@¥4,700-
焼杉あづま両チリ角 寸六 価格:@¥4,600-
焼杉あづま両チリ角 中 価格:@¥4,550-
焼杉つまみ丸 25mm 価格:@¥3,400-
焼杉つまみ丸 22mm 価格:@¥3,350-
焼杉つまみ角 25mm 価格:@¥3,250-
焼杉つまみ角 22mm 価格:@¥3,200-
◆取り付け・施工・お手入れの注意点
注1.表面破損防止の為、施工時・使用時には以下のような事項にご注意下さい。
・ テープなど粘着性のある物の貼り付け
・ 本体への摩擦、衝撃
・ 化学物質、水分、塩分(大気中も含む)などの付着
注2.お手入れは柔らかい布類での乾拭きで行って下さい。
注3.釘穴無し製品を取り付ける際は下記をお守り下さい。
・ 必ず材質に適した接着剤をご使用下さい。
・ 取り付け穴の加工は必ず製品実寸をご確認の上、行って下さい。
注4.角型引手は上下左右の側面に接着剤をつけて下さい(「裏底塗り」や「点着け」は変形要因)。
注5.取り付け穴の加工は必ず製品実物の実寸をご確認の上、行って下さい。
=============== 開発ストーリー ===============
「焼杉」は木材の耐久性を増すために主に西日本で使用されてきた表面加工の伝統技法です。京都の古い町並みなどでは、今でも住宅の外壁によく使われています。日本の伝統技法を応用した商品開発をしていた弊社では、この独特な意匠と技術を応用した部品ができないかと考え、研究を開始しました。しかし、部品分野では応用できそうにないいくつもの「秘密」があることが分かりました。
◆「焼杉」の燃焼加工が困難な小さな部品の凹凸形状
「焼杉」は建材の中でも主に外壁に使用されます。杉板3枚を使い三角柱になるように組み合わせて内側から着火し、垂直に立てて下から上に炎が上がるようにして高温で表面を燃焼します。杉の柔らかい材質特性と高い燃焼温度によって表面に厚い炭素層ができます。
家具や建具に使用される部品は形状が小さく凹凸があります。まずは曲面に対する燃焼実験を行いましたが、バーナー加工をしても距離による熱分散が起こり、高温で均一に燃焼加工をすることが困難でした。特に内側に窪んだ形状の「引手」においては、隅部分に熱が届かずに周囲ばかりが焦げていきます。「焼杉工法」本来の自然法則による燃焼ではない、別のアプローチによる高温燃焼をする必要がありました。試行錯誤を繰り返し、細かい凹凸や曲面での燃焼加工を実現することができましたが、それだけでは商品化できない理由がありました。
◆商品化されない理由は「炭」の付着と剥げる「色」
杉材は特に柔らかい素材で室内部品の「取手」や「引手」、「つまみ」などにはあまり使われません。また、「焼杉」の独自性は、茶色に焼け焦げた色にあります。木材を焼く工法である為、「炭」の付着によって調色するのですが、手に触れる室内部品では「炭」の付着を解決しなければなりません。「焦げた色」はそのまま活かし「炭」が手などに付着しない方法…。一般的考えると解決策はありません。
そもそも炭はなぜ付着するかを考えると、焼けた炭素層の組織は触るともろく砕け、小さなツブとなるからです。水分に溶ける可能性もあります。また、長期使用時に表面が摩耗して内部の色が露出すると、せっかくの天然木の風合いが剥げたメッキのように見えて台無しになります。逆に言うと、この焼杉の炭素層のもろさを緩和できるような凝固方法を表面処理で、杉材の柔らかい材質特性を活かして木質内部までの調色を含浸処理で可能になれば、両方の問題は解決できると考えたわけです。
◆天然木部品が抱える問題点と“ものづくり精神”
室内部品は形状的には小さいものの、ドアや家具、インテリアの印象を変えてしまうほど特徴的な用具です。特に天然木の部品は手触りや見た目の美しさがあり、自然な素材感が魅力。しかし、生産メーカーにとっては品質を保つには多くの労力を必要とし、生産コストが読みにくい製品です。今回開発に成功した「焼杉」はその最たるものではないかと思います。だからこそ、製作工数の改良や細かい調整をしていただいた製作チーム、また、あきらめず現代的なアイディアを形にしていただいた関係者の皆様に深く感謝したいと思います。
◆その他の注意事項
□この製品は、一般住宅室内以外の用途でご使用にならないで下さい。
□カタログやWEB上の写真と実物はロットや素材によって、色や柄が多少異なる場合があります。
□転売される場合でも、各製品の注意事項を守ってご利用下さい。
□内容は、2021年6月現在のものです。
□特に明記していない限り、寸法の単位は全てミリメートル(mm)です。
□在庫管理を徹底し、品切れの起こらないように努力しておりますが、注文が一時的に集中する場合は、やむを得ず品切れになる製品もあります。
◆「焼杉」特設ページ
https://www.watomos.com/yakisugi/
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■お申し込みステップ
(1)下記Webサイトへアクセス
(2)無料のビドーパルアカウントの登録(5項目の入力:通常2分程度で完了)
(3)アンケートにご回答(8項目の簡単な製品アンケート:通常3分程度で完了)
結果発表:当選は商品の発送をもってかえさせていただきます。
※8月中旬以降に順次発送予定
■WEB申し込み https://www.watomos.com/yakisugi/
【本件に関するお問い合わせ】
会社名:株式会社ビドー
担当者:長野 孝豊
TEL:06-6972-3824
FAX:06-6974-3865
E-Mail:info@bidoor.co.jp
からの記事と詳細 ( 日本の伝統工法の応用特許取得「焼杉」。 8月販売に先駆けて、サンプルチップ進呈キャンペーンを開催。 - Dream News )
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