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Tuesday, April 27, 2021

「量子アニーリング」考案 コンピューターに応用進む―西森さん - 時事通信ニュース

2021年04月28日05時14分

紫綬褒章に決まった東京工業大の西森秀稔特任教授(名誉教授)=22日、横浜市の東工大すずかけ台キャンパス

紫綬褒章に決まった東京工業大の西森秀稔特任教授(名誉教授)=22日、横浜市の東工大すずかけ台キャンパス

 紫綬褒章に決まった東京工業大特任教授(名誉教授)西森秀稔さん(66)は飛躍的に計算が速い量子コンピューターのうち、最も実用化が進む方式「量子アニーリング」の理論を1998年、世界で最初に発表した。「純粋に学問的な興味から考えた理論で、社会の役に立つとは全く思っていなかった。努力が認められたのはうれしく、ありがたい」と話し、引き続き基礎研究に取り組んでいる。
 高知市出身で、父は工業高校の電気科教師だった。東京大入学後、物質の磁性に関する「スピングラス」研究に量子力学を使い、東工大教授だった98年に同大学院生門脇正史さんと発表した量子アニーリングの論文に結実した。カナダのD―Wave社がコンピューターに応用し、2011年に販売すると、米グーグル社や米航空宇宙局(NASA)などが導入。世界的に開発や利用が盛んになった。

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