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Sunday, July 5, 2020

いまさら聞けない「マイナポイント」の申込方法。お得な還元をゲットするために - Engadget 日本版

「マイナポイント」って何?

消費活性化策の取り組みとして、国会の予算案通過を前提に、9月から「マイナポイント事業」の実施が予定されています。マイナンバーカードの普及を兼ねて、1人最大5000円相当のポイントが還元されるという内容です。

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マイナポイント公式サイトより

そもそも、国の施策を順に追っていくと、2019年10月の消費増税後の消費低減を防ぐために同月から「キャッシュレス・消費者還元事業」が実施されていました。しかし、こちらは2020年6月で終了。当初の予定では、7月8月とオリンピック・パラリンピックが開催月をはさみ、9月からマイナポイント事業のがスタートするという切れ目のない景気冷え込み予防策が想定されていました。

こうしたマイナポイント事業で還元されるポイントのことを「マイナポイント」と称していますが、決して専用アプリやマイナンバーカードにポイントが貯まるような仕組みではありません。登録者が自身で選択した決済サービスを通じ、”いつも通りのポイント”として還元されます。

どんなサービスに対応しているのか?

マイナポイント事業での還元を受けられる決済サービスは、非常に多岐に渡ります。同事業の公式サイトにおける7月3日時点の情報では、「電子マネー」ジャンルが40種類、「プリペイドカード」が20種類、「QRコード」で16種類、「クレジットカード」が27種類、「デビットカード」が4種類、「その他」が1種類記載されていました。

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公式サイト「対象となるキャッシュレス決済サービス検索」画面より。dカード、au PAYカード、楽天カード、イオンカードなどはすでに対応が明記されていました

具体的なサービスを見てみると、主要な電子マネーやスマホ決済サービスがほぼカバーされています。例えば、恣意的にピックアップすると、Suica、nanaco、WAON、楽天Edy、PASMO、FamiPay、メルペイ、au PAY、d払い、PayPay、LINE Pay、楽天ペイなどは対応していますね。

一方で、クレジットカードはまだ限定的。例えば、筆者が利用しているJCBカードやMUFGカードをはじめとする三菱UFJニコスのカードなどは、現時点で記載がありません。ただし、今後、追加されていく可能性は十分ありますので、引き続き注視は必要でしょう。

同事業における還元率については、決済またはチャージ額の25%で上限は5000円と定められており、決済サービス間での差はありません。一方、付加的に事業者が独自で行う還元サービスもあり、こちらは決済サービスごとに内容が異なります。具体的には、1000円分の還元額を上乗せしたり、抽選で大きな額が還元したりするような違いです。代表的なスマホ決済に関しては、下記記事をご参照ください。


関連記事:

「マイナポイント」どれ選ぶ? PayPay・Suica・WAON、還元額に大差 各社まとめ


どうやって申し込むのか

さて、このマイナポイント事業ですが、還元額が5000円上限である一方、登録手順はかなり煩雑です。必要な作業工程が、下記のように数ステップに分かれているのです。

1)「マイナンバーカード」の取得(持っていない場合)

2)「マイキーID」の発行(「マイナポイントの予約」と表現される)

3)決済サービスの選択(「マイナポイントの申込み」と表現される)

4)決済またはチャージでポイント還元

7月に入ってマイナポイントの話題をちらほら見かけるようになったのは、(3)の申し込みが始まったからですね。実際に(4)のポイント還元がスタートするのは9月からの予定ですので、まだ準備期間が続きます。(1)のマイナンバーカードの取得については、本記事では割愛します。


関連サイト:

マイナンバーカードの取得方法


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▲公式サイトの「マイナポイントの予約・申込方法」画面より

(2)のマイキーID取得については、3種類の方法があります。1つ目は、市区町村窓口、郵便局、コンビニのマルチコピー機やATM、携帯ショップなどで申し込む方法です。「マイナポイント手続スポット検索」のページで約9万か所のスポットを検索できます。別途交通費がかかるともったいないですので、通勤範囲や徒歩圏内で済ませられるなら検討したい手段といえます。

2つ目は、スマホのアプリを活用する方法です。App StoreまたはGoogle Playから「マイナポイント」アプリをインストールし、必要な操作を行います。マイナンバーカードの情報を読み取る必要があるので、NFCの対応端末が必要です。iPhoneなら7以降、Xperia・AQUOS・Galaxyでも最近の主要な機種はほとんど対応しています。具体的には「マイナポイントアプリ対応スマートフォン一覧」をご参照ください。手元に対応端末さえあれば、お金はかからず、最も楽な方法ともいえます。

3つ目は、パソコンに「マイキーID作成・登録準備ソフト」のインストールして使う方法です(動作環境はWindowsのみ)。対応のICカードリーダライターを別途用意する必要があるので、確定申告など用にすでに機材を揃えている人などを除き、あまりオススメできません。

(3)の還元対象の選択については、マイナポイントアプリや店頭端末などから行えると表記されています。決済サービスによってスポットは異なるようです。

例としてiOSの「マイナポイント」アプリからの手順を紹介しますと、「マイナポイントの申込」>「マイナンバーカードでログイン」>「読み取り開始」をタップ。公的個人認証サービス利用者照明パスワード(数字4桁)を入力し、マイナンバーカードを読み取ります。

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▲iOS版「マイナポイント」アプリ(バージョン1.0.3)での手順画面例(以下、同じ)

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読み取りが完了すると、申込状況照会画面が表示されますので、申し込み可能であることを確認したら下部の「申込へ進む」をタップ。次に決済サービスの選択を行います。筆者は生活費し払いを「au PAY プリペイドカード」にまとめているので、こちらを選択。「次へ進む」をタップすると、長々と規約が表示されるので、内容が問題なければ、最下部の同意にチェックを入れて「申込へ進む」をタップ。

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続いて「申込情報」なるページが開かれます。決済サービスIDと、セキュリティコード、電話番号下4桁などを入力し、「確認」をタップします。au PAYの場合、決済サービスIDはアプリやプリペイドカードで確認できる「au PAY会員ナンバー」を入力。セキュリティコードには生年月日を西暦合わせて8桁で入力します。電話番号下4桁は必須ではありませんが、コールセンターに問合せの際に必要になるということで一応入力しておきました。確認画面で「申込」をタップすると、ポップアップが表示されるので「OK」をタップ。

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最後にもう一度マイナンバーカードを読み取ることで申し込みが完了します。最後にログアウトをしましょう。

PayPayやメルペイの抽選式も夢を感じますが、150人を引き当てる自信がありませんので、筆者は堅実に無理なく確実に使うサービスを選択しました。しかしながら、本当に手順がわかりづらいですし、申し込み手順が煩雑ですね……。コールセンターに問い合わせが集中していると公式サイトのトップページに記載されていましたが、そりゃそうだろうなと納得です(苦笑)。これから挑戦するという人は、ぜひ、くじけずに頑張ってください。


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