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Thursday, March 5, 2020

がん治療、食糧・環境問題への応用…“ゲノム情報”の可能性を遺伝子解析ベンチャーの代表が語る - マイナビニュース

がん治療、食糧・環境問題への応用…“ゲノム情報”の可能性を遺伝子解析ベンチャーの代表が語る
ファッションデザイナー、起業家、インフルエンサーなどマルチに活躍するハヤカワ五味がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「マスメディアン 妄想の泉」。この番組では、さまざまなフィールドで活躍する起業家やクリエイター、アーティストをゲストに迎え、未来を面白くするヒントを“妄想しながら”探っていきます。2月29日(土)の放送は、株式会社ジーンクエスト 代表取締役の高橋祥子さんが登場しました。

ハヤカワ五味、高橋祥子さん

◆自分の遺伝子解析が身近な時代に
高橋さんが代表をつとめるジーンクエストでは、個人向けに日本人などアジア地域の遺伝情報に特化した大規模遺伝子解析サービスを提供しており、「(届いたキットで)採取した唾液を返送していただいて、その唾液からDNAを抽出し、DNAの配列を調べて、(その方の)健康リスクや体質、祖先の情報など300以上ある項目を解析した結果をお知らせしている」と説明します。

300以上の項目を解析するフルパッケージ版「ジーンクエスト ALL」(税別29,800円)と、目的に合わせて特定の項目に絞ったミドルパッケージ版「ジーンクエスト LITE」(税別14,800円)の2種類から選択することができます。

「ジーンクエスト ALL」

予め自分のゲノム(遺伝情報)を知ることによって、「将来的に自分がどんな病気になりやすいか、自分がどういう体質なのか、健康診断ではわからないような情報を知ることができ、予防のために役立てていただいている」と高橋さん。

ヒトゲノムが解読されたのは2003年と歴史は浅いものの、「以前は1人のゲノムを解析するのに100億円くらいかかっていたんですけど、そこから急激にゲノム解析コストが下がって50万分の1くらいになり、イノベーションとなった」と言います。

現在はさまざまな研究領域で活用されるようになり、「例えば医療分野では、がん治療のときに、自分の遺伝子に合った抗がん剤を選択するなど、実際に(利用)され始めている。それ以外にも、食、睡眠、ストレス、栄養、美容などいろいろな領域で(遺伝子レベルで)自分に合ったものを選択できる流れになってきている」と解説します。

◆医師ではなく研究の道を選んだワケ
医師の多い“医療一家”という環境で育った高橋さん。「まず医師になるか、ならないかの2択から始まって、父の職場を見学させてもらったとき、(医師として)患者さまの病気を治していくことも非常に素晴らしいことなのですが、私はそもそも“(ヒトは)なぜ病気になるのか”とか“病気にならないようになんとかできないものか”と、もっと前の段階のことを幅広くやりたかった」との思いから、研究の道へ。

そして、東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程に在籍していた2013年6月にジーンクエストを起業。大学院時代、遺伝子を使った生活習慣病の予防メカニズムなどの研究をしながら、「研究成果をもっと社会に結び付けて応用したい、そして生命科学の研究をもっと加速したいとずっと考えていた」と言う。

そんな思いから、「今ある遺伝子の研究成果を“サービス”として提供することで社会に応用していく、そして、そのサービスを受ける人が増えれば増えるほど結果的にデータが集まって研究自体も進んでいく。その成果をまた社会にフィードバックできる、というサービスと研究の(好循環を生む)仕組みをつくりたかった」と起業に至った経緯を語りました。

◆「遺伝子情報は唯一無二」
「遺伝子の世界ってすごく奥が深くて、宇宙みたいなもの」と話す高橋さん。さらに、ゲノム解析が進むことによって、「まだメカニズムがわかっていない病気の人たちの遺伝子情報を集めると、その人たちに共通する遺伝子がなにか、この遺伝子がその病気に関わっているんじゃないかという法則性がわかる。そうすると、遺伝子を調べることでその人の未来を予測して、介入して変えていくということもできるし、その(病気の原因と思しき)遺伝子をターゲットにした治療薬を開発することもできる」と可能性を語ります。

2025年には“超高齢化社会”の次の時代を迎えるとされている日本において、「高齢化に伴ういろいろな疾患について、まだわかっていない部分が多いけれど、それを解明することができると良い方向に持っていける」と言います。さらには、病気以外にも「睡眠、食事、美容(などの人の営み)以外にも畜産や農業など世界で起こっている食糧問題とか環境問題など、さまざまな領域で応用できる可能性があるのでものすごく楽しみ」とも。

最後に、高橋さんは「遺伝子情報って唯一無二で、一卵性双生児以外、絶対に同じ人はいないし、全員がレアなんです。“違っていて当たり前”という思考にアップデートしたほうが、みんな生きやすくなるんじゃないかと思っています」と話すと、ハヤカワは「祥子さんの言う『みんな違っていていい。みんなオンリーワンだ』というのはすごく説得力がある。そもそも自分はオリジナルなんだと思うだけで、明るい未来のような気がします」と感想を口にしていました。

次回3月7日(土)の放送も、引き続き高橋さんをゲストに迎えてお届けします。どうぞお楽しみに!

<番組概要>
番組名:マスメディアン 妄想の泉
放送日時:毎週土曜 24:30~25:00
パーソナリティ:ハヤカワ五味
番組Webサイト:https://ift.tt/2TnPrtq
番組Twitter:@mousou_tfm

本記事は「TOKYO FM+」から提供を受けております。著作権は提供各社に帰属します。

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March 05, 2020 at 04:30PM
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